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  • 執筆者の写真holn-AC

避妊・去勢手術について

みなさん、こんにちは😊


前回、手術助成金のお話をさせてもらったので、今回は手術についてもう少し詳しくお話したいと思います✨


ワンちゃん・ネコちゃんの避妊去勢手術について、みなさんはどのくらいご存知でしょうか?



◆ペットショップで説明されたことがあるけれど、忘れてしまった😨

◆手術って怖いものじゃないかな?

◆何で手術が必要なのかわからない💦



など、疑問をお持ちの飼い主さまもいらっしゃるのではないでしょうか。



手術を受けるか受けないは、飼い主さんがメリットやリスクについて理解し、納得した上で判断する必要があります。



今回は、手術を検討する上で参考にしていただきたいことをお伝えします😊



まずは、

👉手術のタイミングについて

ご説明します。


【子犬・子猫の場合】

メスは一般的に、生後6~12ヶ月の間にはじめての発情期を迎え、妊娠できる身体になっていきます。オスの場合も同様に、生後6~12ヶ月の間に生殖能力が成熟します。

📌麻酔に耐えられる大きさに体が成長していること

📌はじめての発情(生理)がまだきていないこと


上記2点が手術のタイミングのポイントです。

発情前に手術することでホルモン由来による病気の発症率が格段に下がります。

※特に女の子の場合、初回発情が来る前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発生率が0.5%

抑えられます!✨

ですが、1回目の発情~2回目の発情前までに行った場合だと発生率は8%、2回目の発情以降であれば発生率は26%にも上昇するといわれています😨



早い子であれば生後6ヶ月頃には発情がくるので、手術の相談はそれよりも前にできるといいですね。

当院では子犬子猫ちゃんが来院された場合、

1か月ごとに体重、体格、そして乳歯から永久歯への抜け替わりタイミングを見ながら

避妊去勢手術の時期を相談することも多いです。



◆うちの子はもう成犬・成猫なんだけど、手術しても意味ないの?


いえいえ、そんなことはありません!

大人の子や高齢の子でも、避妊去勢手術を今から受けることでも十分メリットがあります。


📌麻酔、病気のリスク軽減

📌手術費用が抑えられる

(病気になってしまった後の手術だと高額になる場合があります)

📌発情中のストレスがなくなり、穏やかに過ごせる


などです。


体調に問題がないこと、生理中や発情中でなければいつでも行うことができますので、まずは診察時にご相談くださいね😊




次に、

👉手術をすることによるメリット・デメリットについて

詳しくご説明します。



【メリット】

①望まない妊娠の予防

 他のお家のワンちゃんや、野良猫などと交配してしまうリスクがなくなります。

 望まない妊娠をしてしまった場合、引き取り手がいない子犬や子猫は、どうなってしまう

 のでしょうか。それを考えると、飼い主さんが想定していない出産は避けるほうがいいで

 しょう。


②病気の予防

 ホルモンが関与する臓器の病気の発生を、防ぐことができます。

 例えば、男の子であれば精巣腫瘍、前立腺肥大や会陰ヘルニア、女の子であれば乳腺腫瘍

 や子宮蓄膿症などです。


③問題行動の予防

 不適切な排尿、マーキング行為、同居動物との闘争、ネコちゃんの場合はスプレー行動の

 防止ができる可能性があります。(100%予防できるわけではありません)

 

④発情症状(生理、鳴き声、さかりなど)のストレス軽減

・メスのワンちゃんの発情は年に1~2回で、10日間ほど続き、発情中は普段よりも神

 経質になる子もいます。

 また、生理の出血が8~10日間ほどみられます。その際にナプキンやオムツ

 などを使ってのケアが必要になります。


・メスのネコちゃんは、春から夏にかけて年2~3回ほど発情期を迎えます。その間、興奮

 した状態が続いたり、食欲が落ちるなどの変化が起きます。

 猫は交尾の刺激によって排卵するためオス猫を探して大きな声で鳴いたり、オス猫のよう

 にスプレー行動をする子もいます。


・オスの場合は、メスの発情をキャッチすると遠吠えを繰り返したり、自宅から脱走してメ

 スのもとに行こうとしたり、ライバルとなる他のオスとけんかをすることもあります。


 手術を行うことで、このような発情によるストレスを軽減することができます。



【デメリット】

①太りやすくなる

 ホルモンバランスが変わるため、手術前よりも代謝が落ち太りやすくなります。

 手術前と同じ量のごはんをあげていても、太ってしまうことがあるため、食事の総カロリ

 ーを減らすなど、配慮が必要です。


②手術、麻酔のリスク  手術は全身麻酔で行います。麻酔のリスクはもちろんありますが、病気の状態での麻酔と

 は違い、リスクはそう高いわけではありません。


③ホルモン由来の尿もれが起こる場合がある

 これは主にメスのワンちゃんでまれにみられる症状ですが、性ホルモンの減少により安静

 時、就寝時に尿が漏れる症状です。女性ホルモンの投与などで改善します。



いかがでしたでしょうか?


病気の予防に関しては、メリットが大きい手術ではあると思います。

ただし、小さい身体にメスを入れることになるので悩まれて当然ですし、ご家族の中で意見が分かれることもあるでしょう。


ほるん動物クリニックでは飼い主さまと一緒に、その子にとって最適な方法を考えていきたいと思いますので、手術について不安なことや、悩まれていることがあれば、ご相談だけでも構いませんので、病院にいらしてくださいね😊







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